高田馬場の地下河川と箱根山登頂と中央図書館移転
西武新宿線沿いを流れ、何度か鉄橋で渡ることとなる妙正寺川は、下落合駅付近で、いきなり地中に潜ってしまいます。
大雨の日などは濁流が川を流れているのは見えますが、地下に入る部分は電車からは見えません。
歩いて見て回ることにしました。

↑下落合駅付近から、高田馬場(下流)方面を見ています。入口にはゴムのカーテンのようなものが架かっています。
↓上部は新目白通りとなっています。

上流側を見てみると、妙正寺川だけでなく、もう一本左側から流入してくる流れがあります。↓

その方向に向かい歩いてみると、上部は駐車場などとなっており、神田川に着きました。

高田馬場分水路と表示されており、神田川の水位が高くなるとこの分水路に水が流れ込むようになっています。
調べてみると、ゲリラ豪雨や台風などの洪水対策のため、都建設局は河道拡幅を行っていますが、都市部においてはビルや家屋が密集しており、拡幅が困難なため、道路下などに河道と並行して洪水を流下させる分水路を整備しているようです。
まず、ここ新堀橋から神田川の水の一部が流れる、一つ目の分水路があります。
そして、その水と妙正寺川の流れを合わせた二つ目の分水路が、新目白通りの下にあるということです。
この二つの分水路の延長は、ここ新堀橋から先程の妙正寺川合流地点、そして再び地下に入り、山手線を超え、明治通りの高戸橋まで1460mあるそうです。
↓その高戸橋では、神田川本流と高田馬場分水路の水(妙正寺川プラス神田川の一部)が合流します。

↑左が神田川本流、右の二つが高田馬場分水路で、見えている橋は新目白通りです。
わざわざ分水路を造らなくても、神田川の河道拡幅すれば良さそうなものですが、高田馬場駅周辺を川が流れているので難しいのでしょう。
↓高田馬場駅近くでは、手前の西武新宿線橋梁の下は少し川幅を広げられていますが、そのすぐ奥は山手線、埼京線の橋梁部分で川幅がとても狭くなっています。

電車に影響させずに工事するのは困難かもしれません。
この分水路ができる前はこの辺りはよく水害が起きていました。
昭和50年代だったと思いますが、西武新宿線が止まり帰れなくなった記憶があります。
見えない分水路や川沿いの公園下などにある調整池のおかげで、守られているわけです。
話はかわりますが、先程の高田馬場分水路入口の近所の下落合一丁目に新宿区立中央図書館があります。

東日本大震災を踏まえて調査した結果、耐震補強をしても施設としての機能を果たすことができないため解体することとなりました。
新中央図書館建設予定地である旧戸山中学校を仮設図書館としてオープンさせ、新図書館は改めて判断するそうです。

現中央図書館の開館は6月14日までということなので、入ってみました。
区の西部工事事務所や西部公園事務所も入っているため、2階が入り口で図書館は3階です。
学生時代には何回か来たことがありますが、ここの読書席は自習室として人気があり、2階には順番待ちのための部屋と椅子があり、時には長期間待たされた記憶があります。
今では2階にそのような部屋はないし、3階の読書席も以前より狭くなっていました。
図書館以外にも勉強できるところは多くありますし、少子化の影響もあるのでしょうか。
移転先の大久保三丁目の旧戸山中学校にも行ってみました。

西早稲田駅の近くで、区のコズミックセンターのとなりで、いかにも中学校の校舎という感じの建物です。
7月20日には開館するとのことなので、工事しているため中には入れません。
中央図書館は6月15日から7月19日まで閉館となるようですが、1か月で引越って結構大変そうです。
校庭側から見ると、4階建てのやはり学校らしい建物です。

奥の大きな建物は早稲田大学理工学部です。
この辺りは二つに分かれた戸山公園の間になりますが、ここまで来たので箱根山に行ってみることにします。

明治6年から陸軍戸山学校があったとの碑ですが、それより前の江戸時代、寛文11年に尾張徳川光友が将軍家綱からこの地を拝領し、42.9万㎡の大規模な池泉回遊式の戸山荘庭園を造園しました。

東海道53次に似せて造られて、今では一部しか残っていませんが、その築山は箱根山と呼ばれ、東京23区内最高峰で標高44.6mあります。

↑頂上まで登ってみると、新宿の高層ビル街が見渡せます(?)
下を見れば、結構急な階段です↓

そして、なんとサービスセンターに行けば、登頂証明書ももらえます。

クリアファイルに入れてくれるし、粋な計らいです。
ただ、サービスセンターが箱根山地区ではなく、大久保地区にあるため、登頂証明書が欲しい人は事前に場所を確認しておいた方がいいと思います。
この日は徒歩で、移動距離8.38km、消費カロリー397kcalでした。
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