斜めエレベーター、まっすぐエレベーターと猿橋
以前から中央本線で通るたびに気になっているものがありました。

駅から山に向かって伸びているこれです。
中央線の快速で高尾駅に向かい、さらに先に行くので乗り換えます。
座席は、通勤型のロングシートから中距離型のクロスシートとなり、がぜん旅情が盛り上がってきます。

そして高尾からは車窓の景色も変わり、山とトンネルばかりになります。
この中を30分ほどで電車は到着しました。ここは山梨県の四方津(しおつ)駅です。

のんびりした雰囲気の田舎(失敬m(_ _)m)の駅です。
そこに歩道橋があり、ちょっとややこしい形でつながっています。

あの中に入ってみると、コモアブリッジという名だそうで、エスカレーターとエレベーターがありました。


長いエスカレーターがありますが、エレベーターというのはどれでしょう。
実は左右に斜めに登って行くエレベーターがあります。

通常、何階にエレベーターがいるかわかるためのドア上の表示も、こんな感じです。
斜行エレベーターと言うんだそうです。
右側のエレベーターがやってきました。

わかりますか?右のガラスの中に青いエレベーターが来ており、間もなく到着するところです。
中に乗ると、普通のエレベーターです。外側と下側はガラス窓になっていて、外が見えます。

ゆっくり進んでいくので、結構時間がかかります。3分くらいですか。
到着です。


上部のエレベーターとエスカレータの乗り場はこんな建物になっています。

ここは「コモアしおつ」という積水ハウスにより開発された大規模な住宅地です。

きれいな住宅街が広がっています。
ここから下を見ると、

ずいぶん高いところに住宅街があることがわかります。

ここには、スーパーや公園、警察の駐在所もありました。
次に四方津駅から、さらに電車で西に進み、猿橋駅に行きました。

駅のホームから見える、もうひとつ見たかったものがあるはずですが、ありません。

清水建設とJR東日本が開発した「パストラルびゅう桂台」に向けて、ここからモノレールがあったはずです。
乗り場があったはずのところを入ると、

長い空調の効いた涼しい廊下の向こうにエレベータがありました。

こちらは、まっすぐに上に上がる通常のエレベーターです。

上部の乗り場はこんな建物となっています。
ここも並木もあるきれいな住宅街が広がっています。

上から見ると、ここもだいぶ高いところにあることがわかります。


この住宅地と猿橋駅を結ぶための小型のモノレールが設置されていましたが、故障が多く撤去されてしまったようです。
かわりに地下通路とエレベーターが設置されました。
「コモアしおつ」と「パストラルびゅう桂台」、どちらも山梨県の大規模開発住宅ですが、今では斜めのエレベーターとまっすぐのエレベーターで住民の方は、中央本線の駅に行って、通勤通学しています。
今回は、どちらも住民の方のためのエレベーターを使わさせてもらい有難うございました。
どちらの住宅街にも興味があり、遊びだけではないつもりで訪問したことを申し添えます。

猿橋といえば、交通情報でよく聞く「中央自動車道は猿橋バス停を先頭に何キロの渋滞です」で有名ですが、その「猿橋」を見に行きます。
猿橋公園では、あじさいがきれいでした。
そして、桂川にかかる国の名勝猿橋です。

日本三奇橋のひとつだそうで、

アップで見ると、不思議な構造です。

渡ってみると

意外と普通の橋です。
この橋の魅力は下や横から見た方が実感できます。

ところで、猿橋から下流側に見える不思議な橋とトンネルがあります。

結局、ここには行くこともできず、何だかわかりませんでした。
そして、猿橋駅に戻ってきました。

四方津駅に比べると、建て替えられて立派な駅になっていますが、改めて見てみると、猿橋をモチーフにデザインされているんですね。

帰りは、日中には数時間に1本しか来ないはずの中央特快東京行きに運良く?乗れました。
横向きのボックスシートじゃないことが残念ですが、高尾で乗り換えなくていいし、ガラガラにすいていたので、車窓の風景は楽しみことができました。
この電車も朝の5時、6時、7時台には1時間に2本運行されており、パストラルびゅう桂台やコモアしおつ、その他の「山梨都民」のためには重要な足となっているようです。

1時間半位で東京都心に行けますから、確かに通えない距離ではありません。
ところで、電車が到着してもドアが開かないと思ったら、

高尾駅までは手動でした。
図書館は四方津駅と猿橋駅周辺にありませんでしたので、代わりと言ってはなんですが、大月市郷土資料館に立ち寄りました。
猿橋公園の入り口近くにありますが、入場料が100円かかります。
この日は久しぶりの平日休みを利用しての外出だったせいか、利用者は私ひとりでした。
窓口の女性係員も、私を来館者でなく、業者などの訪問客と勘違いしたくらいで…
展示室の照明もその場で点けてくれました。

ところで、自転車は?って声が聞こえてきそうです。
四方津と猿橋の距離は10km位なので当然自転車でと思っていましたが、国道20号線は車幅が狭いうえ、大型トラックの交通量も多く、しかも雨も降ってきたので、電車で移動しました。
しかも、訪問先は高低差があり、斜めやまっすぐのエレベーターに乗るようなところなので、自転車の出番はありませんでした。
結局、重い荷物を持っていただけ?
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このような住宅街も面白いですね。エレベーターが故障した場合は、本当に大変かもです。住宅街のお住まいの方、いや失礼!
名勝 猿橋は昨年に山梨へ桃狩りにバスで日帰り観光時に立ち寄りましたよ。
確かに奇妙な橋でしたよね(笑)でもそこからの眺めは最高でした!
自転車出番がなかったのは残念でしたね、ちょっと天候にも左右されましたかね。
投稿: araita | 2012年7月 7日 (土) 23時30分
araitaさん、こんにちは。
猿橋のモノレールは見てみたかったのに、なくなっていて残念でした。
住民の方の中にも、この乗り物に惹かれて住居を決めた方もいたかもしれません
まあ、結果的にはエレベーターになったほうが、時間は早くていいのかもしれませんが…
投稿: すずた | 2012年7月 8日 (日) 10時44分
すずたさん、こんばんは。
「猿橋」、いいですねえ!!
私は、ああいう和ものっぽい橋が好きなんですが、それにしてもなかなか奇抜なデザインです。
橋がかかっている場所は、涼しそうで歴史もあるみたいなので、避暑地としてもいいところのように見受けました。
たまには自転車のない列車による旅も良いですね。
投稿: ポタ麿 | 2012年7月 8日 (日) 23時03分
斜めのエレベーター、私も鹿児島で初めて見た時はびっくりしました。
その時は温泉に行くためのエレベータでした。
猿橋いいですね、一度実際に見てみたいです。
ポチリ。
投稿: tac-phen | 2012年7月 9日 (月) 03時17分
こんにちは。
猿橋格好いい~w(゚o゚)w。
日本珍百景じゃないですけど、いろんなものがいたるところにあるんですねー。そしてそれを実際に見に行ってみるすずたさんの行動力が凄いですね^^。
やっぱり輪行とこういう風景はしっくりきますね^^。次回も素敵なレポ楽しみにしています。
ではヽ(´▽`)/
投稿: まっさん | 2012年7月 9日 (月) 13時12分
ポタ麿さん、こんばんは。
猿橋は、和のイメージは確かにありますねえ。
ただ、橋は高いところにあるので涼しいですが、大月は盆地なので夏は暑いかもしれません。
投稿: すずた | 2012年7月 9日 (月) 21時46分
まっさんさん、こんばんは。
もの珍しいところに行くのは楽しいので、それを紹介していけたらとは思っています。
でも、ネタがそんなには無いので、そのうちネタ切れになります
投稿: すずた | 2012年7月 9日 (月) 21時51分
猿橋下流の橋は、八ツ沢発電所一号水路橋というものです http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=147648
投稿: | 2015年1月 9日 (金) 14時21分
ご教示有難うございました。
水路橋で、水が流れており、重要文化財とは思いませんでした。
しかも、実は近くまで行くことができるようですね。
行けばよかったです。
投稿: すずた | 2015年1月 9日 (金) 21時09分
猿橋のゴンドラ?がまだ動いているときに乗ったことがあります。今猿橋をJRで通過して、車窓を見ていました。なくなっていたので検索してやってきました。廃止になってエレベーターになったのですね。似たようなのに王子の飛鳥公園や福岡の英彦山にありますよ。
投稿: にせ | 2019年2月11日 (月) 12時50分