東村山、庭先ゃ多摩湖と多摩湖自転車道(前半)
♪東村やーまー、庭さーきゃ多摩ー湖♪
東村山出身の志村けんさんが歌って有名な東村山音頭に出てくる「多摩湖」ですが、都立狭山公園から見上げると、こんなに高い階段を上ったところにあります。

名前に湖とついていますが、大正から昭和の初めに造られた村山貯水池のことをいい、ダムの形になっているので、この堤体で水を堰き止めています。
つまり、この向こう側は水の中です。
自転車なので坂道を登りますが、この少し先は急坂があります。

坂を登りきり、堤体の上から見ると

何年か前に来たと比べ、すっかりきれいに生まれ変わっていました。
平成15年頃からこの堤体の強化工事が行われており、しばらくの間、ここに上がることが出来なくなっていましたが、平成21年に工事も終わり、再び入れるようなりました。
この堤体の上から西に向かい、先程いた狭山公園と東村山のまちを見てみます。

遠くに見える高い建物が以前に行った東村山駅前の高層マンションです。
実は、この堤体のごく一部だけ東村山市内なのですが、湖のほとんどの部分は東大和市の区域です。
多くの人が(私も含め)、多摩湖は当然東村山市にあると思っているでしょうから、やはり、東村山音頭の影響は大きいようです。

多摩湖は、村山下貯水池と村山上貯水池に分かれています。
この堤体の北端(写真の地図では南北逆のため、下)から二つの貯水池を一周し、さらに東に向かう多摩湖自転車道があります。
全長は21.9km、うち多摩湖の外周部が11.2kmで、ここは終点部にあたります。
この自転車道には100m毎に距離の表示があったはずと思い、「21.9km」という表示を探しましたが、見つけることはできませんでした。
終点部からスタートします。

この自転車道は、左側が多摩湖、右側に車道があり、その向こうにレオライナー(西武山口線)が走っています。
レオライナーは、西武遊園地駅と西武球場前駅を結ぶ、ゴムタイヤで走る新交通です。
やがて西武ドームが見えてきました。

この日はセパ交流戦の西武VS広島戦が行われており、ちょうど点が入った時のようで、かなり盛り上がっていました。

この車道は、走り屋さん対策のためか、そこらじゅうで舗装に段差が設けられています。さらに、深夜は車両通行禁止のようです。

歓声を聞いていると、久しぶりに野球観戦したくなりましたが、また別の機会にとっておくこととします。
このドームは、横が開いていて風が通るようになっています。
でも、以前、夏に行った時は暑かったですが…

少し進むと、村山下貯水池と上貯水地の境界にきます。

この境目は、村山上貯水池の堤体になっており、車道となっています。
上貯水池と下貯水池の両方を一周するのはきついという人は、ここでショートカットし、下貯水池のみを一周することもできます。

多摩湖自転車道の距離表示をようやく見つけました。
湖の北側を走っていますが、この道は東京都と埼玉県の境界となっています。

湖の西端近くで、武蔵村山市街へ向かう車道が分岐すると、自動車はあまり横を通らなくなり、静かな雰囲気となります。

上貯水池沿いは水面はほとんど見えません。
左側にはうっそうとした森が続きます。

上貯水池の西端を過ぎたあたりから、南側に向かう道があり、以前に行った野山北自転車道のトンネルのあたりに行くことができます。
そういえば、あの軽便鉄道羽村山口線はこの村山貯水池や山口貯水池を建設するため、資材を運ぶために作られたものでした。
また、多摩川の水をここまで運んでくる導水管が、野山北自転車道の地下にあるとのことでした。
あの時見た通行止めのトンネルの先は、この上貯水池の敷地内にあるはずですが、立ち入れない森の中で、どこだか探すことはできません。

上貯水池と下貯水池の境界あたりに、水飲み場などのある狭い休憩スペースがあります。
そこにある地図を見ると、多摩湖自転車道全体のイメージがつかめます。
「終点」とあるところから、「現在位置」とあるところまで来ましたが、この先多摩湖沿いの道がしばらく続いた後、境浄水場まで直線部の道があります。
適度にアップダウンしながら、下貯水池に沿った道を進みますが、ここも水面はほとんど見えません。
そして、ようやく水面が見えたところは、

スタートした堤体の南端にある取水塔です。
下貯水池の堤体に戻ってきました。

これで多摩湖(村山下貯水池と村山上貯水池)を一周したこととなります。
この続きは後半でお知らせします。
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コメント
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多摩湖、狭山湖ですね・・・水辺は好きで常に走りたくなります。
狭山公園の階段も、見ているだけでなんだか登りたくなってきたし
多摩湖自転車道も走行したくなりました。
西武ドームに良く行かれるようですね。高校時代に高校球児としてこの地を踏んでおります(笑)
現在は、鹿島さんがドーム球場として屋根を新たに掛けてくれておりますが、昔は
炎天下の中で、暑かったですね。
今は、当たり前のようにどの球場も屋根がかかりましたから、利点と云えば、中止がほとんどなくなりましたかね。(爆)
投稿: araita | 2012年6月25日 (月) 00時21分
こんにちは。
多摩湖一周(?)お疲れ様でした。こうやって見ると、周辺の道路や設備、そして取水塔なんかは洒落た作りになっていますね。
都心にアクセスする利便性も大切ですが、こういう緑や自然と共存できる街並みっていうのも捨てがたいですね。
ではヽ(´▽`)/
投稿: まっさん | 2012年6月25日 (月) 13時40分
araitaさん、こんばんは。
確かに、西武球場も後楽園球場も前は屋根がなかったですよね。
炎天下のデーゲーム観戦も、それは一つの楽しみ?ではありました。
ところで、高校球児として西武ドームor西武球場に行ったということは、
かなり強かったのですね。
投稿: すずた | 2012年6月25日 (月) 21時26分
まっさんさん、こんばんは。
多摩湖の取水塔はおっしゃるとおり、美しい造りです。
また、自転車道に対しても、近年の自転車ブームのせいか、以前に比べると非常に良く整備されており、距離表示も100m刻みであって、やりすぎかなと思うほどです
投稿: すずた | 2012年6月25日 (月) 21時33分
東村山、志村けんのおかげで一躍有名になりましたね。
噂によると志村けんのお兄さんが役所に勤められていて激似とか。
ダム湖の周辺も走りやすそうなので一度ポタリングしてみたいです。
ブログランキング、ポチリ。
投稿: tac-phen | 2012年6月26日 (火) 02時53分
tac-phenさん、こんばんは。
多摩湖周回コースは、自転車の他、ジョギングやウォーキングの人も多くいます。
東村山は最近は、黒焼きそばで再び有名になろうとしているようです。
投稿: すずた | 2012年6月30日 (土) 23時36分