厚木駅のある位置や相模鉄道との乗り換えなどのモヤモヤしていた位置関係を整理する
厚木駅と本厚木駅という駅がありますが、こうした名が付くのは一般的には、別の鉄道会社の離れた場所にある二つの駅だったり、元の中心市街地と現在の中心市街地が異なっていた場合の駅名などでしょう。
しかし、小田急線に両方の駅があるし、そもそも、相模川をはさんで対岸にこの駅は立地しているはずです。
地元の人に住む人にとっては、当然わかりきっていることなのでしょうが、離れて住む私にはモヤモヤっとしたイメージなので、確認しに行って来ました。
厚木駅は小田急線とJR相模線の乗り換えもできる駅だというのに、小田急線では本厚木駅とは違い、特急も快速急行も急行も通過してしまいます。
↑左にJRと小田急共通の改札口があり、JRが地上、高架で小田急線のホームがあり乗り換えには便利な近さです。
でも、駅前に大きな建物はなく、小田急線の向こう側(南側)をホームから見てみても、あまり厚木の新旧いずれかの中心市街地という感じではないようです。
県道43号線が通っているものの、駅前広場もないようですから、やはり本厚木駅の方が「本」厚木ということなのでしょうか。
調べてみれば、驚いたことにここは海老名市で、よくあるように市境がすぐ近くというわけでもなく、相模川の東が海老名市、西が厚木市となっていますから、どう見ても厚木とは思えないところにあります。
しかし、ようやくこの厚木駅の南側でも、厚木駅南地区市街地再開発事業が始まろうとしており、平成26年10月に再開発準備組合が発足したと、海老名市HPに載っていました。
最初からこの駅名なのか調べてみると、1926年(大正15年)当時からここは海老名村だというのに、あえて「厚木駅」と名付けられたようです。
理由としては、神中鐡道(後に相模鉄道に合併される)が、この年5月に二俣川駅と厚木駅間で開通したのですが、相模川の対岸(西側)の厚木まで鉄道を敷設しようとしたが資金が足りなかったから、東側のここを厚木駅としたという説や、ここ海老名村は当時は無名だったから厚木町の方が名も知られているで、厚木駅にしたとかという説があるようです。
↑昭和19年には国鉄に買収され、昭和62年からJRとなっていますが、この厚木駅は単線ながら両側にはホームがあり、今は左側だけが使われており、右側は使用されていません。
右ホームの奥には(現在の)相模鉄道の電車がみえていますが、その最初に「厚木」という名の駅を作った当時の神中鐡道(現在の相模鉄道)には「厚木駅」がありません。
私がもう一つモヤモヤしていたのは、JR相模線の車窓からこうした相模鉄道の電車が止まっているのが見えるのに、乗り換えはできないことでした。
相模鉄道の終点は一つ手前の海老名駅ということになっているので、ここはどうなっているのかということです。