かなりいい街だけど、さらに上を目指す60万都市の川口市
東京から東北方面に電車で向かうと、赤羽駅を越えると荒川を渡り、埼玉県に入り川口市となります。
川口駅はJR京浜東北線しか停まらない駅だとはいえ、隣りの赤羽で乗り換えれば池袋もすぐの便利なところです。
そんな川口駅東口目の前には川口市中央図書館があります。
キュポ・ラという商業施設と公共施設の入ったビルの5階と6階が図書館となっています。
夜8時まで開館してますし、座席も結構ありましたから、川口駅利用者にとっては会社帰りなどに気軽に利用できて羨ましいものです。
図書館内は撮影禁止でしたが、入り口手前はガラス張りで外を眺望できます。
この北は、キュポ・ラ広場とバス乗り場のある駅前広場があり、ペデストリアンデッキで駅と周囲のビルが結ばれています。
↑右に川口キャスティ、左は旧川口そごうの建物です。
キュポ・ラ、キャスティ、そごうは3つとも市街地再開発事業により建設されたものです。
↑駅西口も見渡せますが、同様に市街地再開発事業により整備されています。
大正9年(1920)から川口駅前にあった国の公害資源研究所が筑波研究学園都市に移転することから、まず昭和58年(1983)に川口駅周辺市街地整備構想が策定されました。
そこで、駅東口は商業・業務ゾーン、西口は公共公益文化ゾーンとされました。
↑西口駅前には川口総合文化センター・リリアと駅前広場が、川口市により整備されました。
このリリアは、平成2年の開館から既に30年以上経っているため、令和6年3月より大規模改修のため閉館されています。
西口駅前の北側には、当時の住宅都市整備公団による2.4ヘクタールの再開発事業として約560戸の住宅が整備されました。
さらに、都市公園として4ヘクタールの広さの川口西公園も整備され、芝生の広場のほか、駅前とは思えない木々の生い茂った林や水の流れがあります。
滝からの水は流されていない時間でしたが、こんな空間が駅前にあり、日々の通勤通学の際通れればいい気分転換になるでしょう。
公園広場から南方を見ると、東口も西口も再開発事業により大きく姿を変えた街が見えます。
東口のそごう川口店は0.9ヘクタールの敷地で、昭和59年に都市計画決定からされ平成3年(1991)に開業しています。
キュポラは2.3ヘクタールの敷地で平成3年都市計画決定から平成18年まで、キャスティは0.4ヘクタールで平成14年都市計画決定から平成18年まで行われました。
↑現在策定中の川口駅再整備基本計画(案)で位置関係がわかりますが、この計画によれば、さらに川口駅の再整備が考えられています。
京浜東北線のみの駅であり、湘南新宿ラインや上野東京ラインは通過している川口駅ですが、それを上野東京ラインを停車させようというものです。
約400億円の経費がかかり、十数年間の歳月もかかるということですが、これが出来ればさらに川口市は便利になり、発展していくことでしょう。
今年2月には川口市ではこの件の報道発表を行い、JR東日本とも協議しているようですから将来には本当に実現することとなるようです。
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