多摩川で隣り合う府中用水取入れ口と緑川排水樋管
多摩川左岸側の桜咲く土手に水門があります。
感覚的には立川市かと思っていましたが、国立市青柳のようです。
実は府中用水取入れ口がここにあると来たのですが、ちょっと違うようです。
緑川排水樋管と書かれています。
川辺の方から見上げてみると、割と大きなものです。
高低差からして取水するためのものでないのは一目瞭然です。
もう4年前になりますが矢川緑地の湧水を見た時にあった擁壁は緑川の暗渠によるものでした。
↑土手から振り返ると道路になっていますが、この下に緑川が流れているのです。
緑川といいますが、昭和22年(1947)に開通した人工の立川排水路だったものです。
旧陸軍立川飛行場の排水のためのもので、現在は暗渠化されており、立川市環境下水道部下水道管理課が管理しています。
↑河原に戻ると、緑川排水樋管のすぐ上流にも水門らしいものがあります。
こちらが府中用水取入れ口のようです。
しかし、門は閉じられており水もありません。
ここからさらに多摩川上流方向を見ると、水がこちらに流れてきてはいます。
先程の緑川の排水の方は、雨などが下水としてこの日は流れてきていないようでした。
それでは、こちらの府中用水の方は、今は水を取入れようとしていないのでしょうか。
↑確認のため再び土手に登ると案内板がありました。
「田植えの前に水を取り入れ、秋の収穫前に水を止める光景が、風物詩になっている」とありました。
以前だけでなく、今でも農業用水路として活用されているようです。
田植え前の時期であるため、この季節はまだ水門が閉じているようです。
↑府中用水の水路の様子を見ようと思いましたが、雑草に覆われて下がよく見えません。
しかし、少し先の隙間から見たところ、水はあるようです。
取入れ口からだけでなく水が流れ込んでいるようなのでもう少し見に行ってみます。
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