松風公園という高坂ニュータウンにある谷戸公園
前回見た東松山市はにわの丘は、関越自動車道を渡るひきのみちの東側にありましたが、それを西に向かうと「松風公園」があります。
「むさし緑園都市高坂ニュータウン」として住宅都市整備公団により開発されたこのエリアは歩車分離されています。
岩殿丘陵の東端にあたり、この辺りから高くなっていきます。
昭和50年(1975)に関越道の川越東松山間が開通した後の、昭和59年(1984)に入居開始となる街開きでした。
国土地理院の過去の航空写真を見てみると、松風公園のところは谷戸のようで、池があったようです。
↑公園入り口からすぐのところに大きめの池があり、地獄坊池といいます。
↑西の上流側から水が流れてきます。
地獄坊池とはおどろおどろしい名前ですが、灌漑用ため池であり、古い開発前の航空写真でも直線の堰堤が見られました。
↑さらに西へ上流側に行くと、菖蒲田があります。
ここにあった谷戸は呉器谷と呼ばれていたそうです。
ニュータウンらしく公園はいくつか整備されていますが、そのうちの二つの大きな公園の一つです。
↑公園として整備されているので、橋が架けられていたり、東屋があったりもします。
都市公園となっており、「高坂丘陵1号公園」と「高坂丘陵1号緑地」で構成されています。
↑もう一つの池があり、こちらは呉器沼です。
人工的には見られませんから、こちらは谷戸の水が自然に溜まっているようです。
↑さらにもう少し上流まで水の流れは遡れますが、やがて谷戸の端で水は涸れています。
松風公園もこの辺りまでのようで西には行けず、南斜面に登っていくしか出来ません。
さらに西にも林が続いていますが、こちらは地図を見たら予想外に、こども動物自然公園の敷地でした。
住宅地と動物自然公園との境界の道路から中を見通せるところがないか見てみましたが、あまり見渡せるような感じではありませんでした。
ニュータウンとはいっても4800人ほどの住宅街ですが、すぐ近くにこんな谷戸公園があり、やはり公団開発はスケールが違います。
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