新宿西口駅前の明治安田生命ビル解体と企業年金の予定利率引き下げ
新宿駅西口の駅目の前でビル解体の工事が行われています。
既に地上8階建ての建物の姿はなく、地下部分の解体工事が進められています。
↑敷地北東から見ると、建物がないので景色が変わっていてどこだかわかりません。
明治安田生命新宿ビル、昭和36年(1961)竣工の安田生命本社ビルが建っていたところです。
↑南東のヨドバシカメラの方から見れば、後ろにコクーンタワーのように西新宿に特徴的なビルがあるので、場所のイメージがわかります。
西新宿一丁目プロジェクトとしてここには新たに23階建てのビルが建てられます。
2018年には東京都と新宿区が「新宿の拠点 再整備方針」を策定しました。
このプロジェクトは、その方針策定後初の大型開発であり、 新たなまちづくりにおいて先駆けの役割を担うプロジェクトだといいます。
低層階は店舗や飲食店等のサービス施設、 中層階から高層階は新宿エリアで最大級の規模となる1フロア800坪超の専有面積のオフィスとなります。
生命保険会社は資産運用の一環として不動産投資を行っていますが、業界を取り巻く社会経済情勢には課題もあるようです。
↑北西から見ると、後ろ側には京王百貨店がありますが、あちらも厳しい業界ですが再開発を予定しているようです。
生命保険業界では、業界1位の日本生命が2023年度から企業年金の予定利率を1、25%から0、5%に引き下げるというニュースが報じられていました。
3位の明治安田生命は23年度は現行の1、25%に据え置くものの24年度には引き下げを検討するという記事が既に12月段階で報じられていました。
↑解体現場の西側からは数多くの重機が働いているのが見えます。
↑南西側まで回ってみて、明治安田生命新宿ビルはこんなに大きかったかなあと感じました。
確認してみると、やはり敷地内西側部分には明治安田生命ビル別館、第三ビルの外に、さらに4つの建物があり、併せて再開発されるようです。
最近のテレワークの普及などによるオフィス需要の低下と、新宿だけでも数多い再開発案件を考えると、そんなにビル需要があるのかと心配にもなってしまいます。
まあ、新宿駅前という立地の良さがありますから、この開発案件の成功により更なる予定利率引き下げが行われないことを願っています。
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