志木市の斜面林にある背戸湧水と市唯一という塚の山古墳
東武東上線柳瀬川駅周辺では、柳瀬川のすぐ近くは志木ニュータウンなどのある平地となっていますが、周囲は河岸段丘としてであろう高低差があります。
ここは武蔵野台地の外縁部に長い年月をかけて自然に形成された場所であり、志木市内に残る貴重な斜面林ということです。
斜面林という言葉をあまり聞いたことはありませんでしたが、調べてみると結構使われる用語のようです。
ここには湧水もあるようで、背戸湧水と呼ばれているようです。
以前は飲料水にも使われていたといいますが、当然に現在はダメです。
↑あまり水は湧き出ているように見えませんでしたが、そこからの水の流れはあるようでした。
湧水のあるところを上の方から見てみましたが、この林だけでなく周辺も含めて浸み込んだ雨水がこの斜面で湧いてくるのでしょう。
斜面の上部からも見てみました。
土地区画整理事業が行われる際に宅地化することも検討されましたが、貴重な緑を保全しようと残されたとのことです。
志木市による西原ふれあい第三公園となっており、6200平方メートルの広さとなっています。
幅は30メートル弱で南北に280メートル程の細長い形の公園です。
↑南にある公園入り口も含め、東側は高台になっており、その入口に何やら立派な門構えがあります。
そして、ここには古墳もあるというので見に来ました。
この台地の上は西原大塚遺跡という縄文時代中期から古墳時代にわたり大規模な集落があっ たところですが、現在は宅地化されています。
↑公園内ではなく隣接して、塚の山古墳があります。
残念ながら、民有地の中なので入っていくことは出来ません。
公園入り口前の交差点名も大塚になっているように、かつてこの辺りには古墳群があったようです。
しかし、現在残っているのは志木市内でもこの1基のみです。
公園から見ても上の方しか見えませんが、高さ約3メートル程の円墳のようです。
上には祠があり鳥居もあります。
以前行われた予備調査では埋葬された痕跡は見つからず、信仰のためか、野火止用水開削測量のために築かれた塚かとも考えられているといいます。
↑公園東側には園路があり梅の花もきれいに咲いていました。
自宅敷地内に古墳があるなんて羨ましいです。
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