茶畑の中のこんもり林にある三輪神社とそこにあった渋沢栄一書の記念碑
入間市西部には「茶どころ通り」という道路もあるくらいで、広大な茶畑が広がっています。
そうした茶畑の中に、こんもりとした林があります。
↑埼玉県から「ふるさとの森」に指定されています。
入間市三輪神社社叢ふるさとの森です。
↑その名の通り、三輪神社の境内林になります。
ここは地名も中神といいます。
かつて琵琶を弾く翁と媼がいて、村人は国津神と敬い、村を中神村、ここを比和野と呼んだそうです。
承平6年(936)藤原秀郷が狩りの際に彼らに出会うと、宇賀彦、宇賀姫であるといわれ、ここに比和野大明神として社を建立したといいます。
万次2年(1659)には三輪山をご神体とする大神(おおみわ)神社を勧請して、社号を三輪大明神と改めたそうです。
万延元年(1860)に拝殿を改築する時に書かれた天井絵は幅約6.1メートル、奥行き約3メートルの雲竜の墨絵で、入間市指定有形文化財となっています。
拝殿、幣殿、本殿と並ぶ立派な社殿です。
こんな茶畑の真ん中に?と思うくらい素晴らしいところです。
↑本殿は石垣の上に建てられています。
大正6年(1917年)に本殿が新築されたため、本殿覆屋の外に出てしまっているのは旧本殿です。
一間社流造で、江戸時代初期の特徴を多く持っているといいます。
この裏側、西側にも茶畑が広がっています。
ところで、本殿改築の記念碑は神社にはよくありますが、こちらは書いた人がすごいです。
「三輪神社本殿改築記念碑」「従三位勲一等男爵澁澤栄一書」と彫られています。
調べてみたらwikiでは、渋沢栄一の正二位勲一等子爵とされています。
大正6年の改築当時の位階勲等爵位ということなのでしょうか。
境内からは東側を見ても、茶畑が広がっています。
茶畑にある扇風機というか防霜ファンも、これだけ数多くあると壮観です。
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