矢川緑地の湧水となぜか擁壁上にある道路とその向こうの矢川弁財天の狛蛇
立川市羽衣町の南端の国立市との境界に矢川緑地があります。
立川段丘のところで、自然の残る約2.1ヘクタールもの広さのある緑地です。
東京都によって、矢川緑地保全地域に指定されています。
南側は湿生植物保全地域として湿地帯となっています。
保全のために木道が整備されています。
冬なので、ちょっと殺風景ですが、野鳥はいました。
緑地の中央には矢川が流れています。
上流には、みのわ通りが擁壁上の高い位置を通っており、下の方にある眼鏡橋から矢川は流れてきます。
立川段丘の擁壁かと思いましたが、違うようなので、これは後ほど調べることとなりました。
矢川は立川市の東南部から国立市の西南部を流下して、青柳段丘崖先で谷保用水に合流する延長約1.3キロメートルの短い川です。
JR南武線の矢川駅の駅名はここからきています。
↑川のすぐ北側には湧水が見られます。
手前の部分から水が湧き出ています。
↑同じ池ですが、別の場所からも水が湧き出ているのがわかります。
この矢川緑地も東京の名湧水57選になっています。
↑この池からの水の流れを辿って行きましたが、残念ながら途中で途切れていました。
緑地全体の矢川の北側部分は樹林地となっており、林床保護区域、サンクチュアリとなっています。
それでは、先程の擁壁の件です。
矢川の上流を見たように緑地の西側には擁壁があり、上に「みのわ通り」という道路が通っています。
その向こうは立川段丘があるから高い位置となっているのかと思っていました。
しかし、実際にはその向こう側も矢川緑地と同様な低い位置にあります。
道路がいわば高架橋のように高いところを通っていますが、だったら橋にするはずで擁壁なのが謎です。
道路の向こう側には、矢川弁財天があります。
↑手水鉢では中から水がどんどん出てきますが、湧水のようです。
水は池に流れていき、そこには大きな鯉がいます。
参道の橋の左右につながった池となっています。
大きな鯉もいて、龍神之池と名付けられています。
池の水は地下からポンプで汲み上げているのか、循環させているのかわかりませんが、人工的な水の噴き出し口があります。
↑池の向こう側も道路の擁壁となっています。
帰ってから調べてみると、この南北に通る「みのわ通り」は都市計画道路の立川3・4・23号線、国立3・4・16号線で、緑川が流れていたところに計画されており、川は暗渠となっているようです。
この緑川の流れがあって、矢川を下に立体交差させるために擁壁があり、道路が上を通っているのです。
↑矢川弁財天の社殿前の「白龍橋」という名の橋の欄干の両側には、かわいい白蛇がいます。
社殿の前の狛犬のいるところにも、トグロを巻いた蛇がいます。
狛蛇というのでしょうか。
正面北側に社殿がありますが、西側には社殿というか、お堂というかがあります。
三龍殿と書かれています。
そちらを見ると、左側の狛蛇がアップで見られます。
社殿のすぐ後ろには矢川が流れています。
この先の矢川の上流部は暗渠となっており、源泉は見ることができませんでした。
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