復旧工事現場を3回に渡って見に行ってきた西武多摩湖線のかなり早い開通
前回ご報告したように、台風9号の影響で立ち往生していた西武多摩湖線の電車は、約一週間ぶりに牽引されて、現地から搬出されました。
法面崩壊による土砂流入と架線柱の倒壊という大きな被害ですから、復旧まで一ヶ月程度かかると西武鉄道は報道発表していました。
↑8月28日の電車が動かされる時の様子では、この上り電車の進行方向である武蔵大和駅方面(右側)の架線柱はありますが、左側には架線柱は立ってなく、架線は手前側の下の方に垂れ下がった状態だし、法面もかなり崩壊していました。
それが当初予定よりだいぶ早く、9月6日(火)には開通するということが西武鉄道より報道発表されたので、復旧後の様子を9月3日(土)夕方に再び見に行ってみました。
↑ブルーシートの位置から見てみると、確かに、左側には新しい架線柱が立てられ、架線も張られていました。
しかし、まだ、線路の上に何やら覆工板かゴムシートかわかりませんが敷かれており、これは西武遊園地駅方面にしばらく続きます。
↑8月28日の150mほど西武遊園地駅寄りの様子ですが、この部分は線路を剥がして作業をしているのだと思っていました。
ここは唯一、近接している道路から出入りできるところなのです。
↓9月3日に改めてよく見て気付きましたが、こうして小型重機が通れるように線路の上に土嚢を乗せて、さらにその上に覆工板を敷いているようです。
西武鉄道HPでは9月2日(金)現在では、8月25日レール撤去は既に行われて、レール敷設はまだ行われていないことになっています。
では、線路を新たに敷くとしたら、土曜日にこのような状況で、火曜日の開通に間に合うのでしょうか。
月曜日には試運転もするでしょうから、日曜日にはレールが敷設?され、少なくともこの覆工板が無くなっていなくてはいけないはずです。
ということで、9月4日(日)夕方、またまた見に行きました。
↑翌日の同じ位置には、見事に線路はきれいに敷かれており、上には何も無くなっていました。
事故から約2週間ぶりに線路が姿を現し、明日は試運転も行われることでしょう。
法面崩壊したところがどのように変化したかも、工事前後での様子を見てみます。
↑8月28日には西武遊園地駅側の方から現場も見ると、中央に見える架線柱より右側には架線柱が立っておらず、架線は手前の下の方に置かれているようです。
↑崩れてしまった法面を改修する工事を重機で行うためには、傾いてしまった架線柱は邪魔になるので撤去した方が作業を行いやすいのでしょう(8月28日)。
↑9月3日になると、2つ上の写真と見比べると、右の方にも新しい架線柱が2本立てられているのがわかります。
また、法面もブルーシートと線路との間に、H鋼により土留め壁が作られているのがわかります。
土留め壁は作業範囲の半分の75mほどでしょうか(かなり目分量です)。
土日も休まずに復旧作業を行ったおかげで、予定よりも半月も早く復旧するようです。
↑翌日9月4日には、2つ上の写真と同じ位置にも線路が見られます。
↓最初の方と同じ武蔵大和駅側から見ても、当然線路上の覆工板は無くなっており、新しい架線柱や線路が見えます(9月4日)。
2本の架線柱が立てられたようです。
結局、線路を新たに敷設したところがどこなのかはわかりませんでした。
↑次に、法面崩壊の現場から少し離れて、武蔵大和駅と八坂駅間の踏切から線路を見てみると、レールがだいぶ錆びてしまっているようです。
ここには、単線区間がすれ違いのため複線区間になったところなので、ポイントがあるためか、9月3日には何やら作業が行われていました。
こうして、9月6日開通に向けて準備が進められています。
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コメント
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恐らく、この鉄柱架線は仮設かと思います。
投稿: | 2016年10月20日 (木) 21時05分