ようやく動き出した国分寺駅北口再開発は駅前交通広場が不思議なところにある
JR中央線は連続立体交差化も完了し、各駅前の街並みも変わってきています。
国分寺駅では昭和63年と平成元年に、南北自由通路と南口のターミナルビルが完成したものの、北口の方は道路も狭く、バス停も駅からかなり離れた場所にあり不便です。
20年以上前から再開発が計画されていましたが、それがようやく動き出し、昨年夏からは新築ビルの工事も始まりました。
国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業が約2.1haの規模で行われています。
この計画の特徴は、通常駅を降りると目の前にある交通広場がなく、まず、「ウエスト」と「イースト」と名付けられたツインタワーがあって、その奥に交通広場があることです。
よって、駅構内から計画地の工事現場の様子を直接見ることができます。
JR中央線の北側にある西武線構内から、再開発事業計画地の南西端に立ち、ウエストの現場を見ています。
ここにできる「シティタワー国分寺ザ・ツイン」の「ウエスト」は36階建てで、B1F~4Fが店舗部分、5Fが公益業務施設、6F~36Fが住宅部分です。
三越伊勢丹グループの商業施設が出店する予定だそうです。
改札をでて北口に行くと、駅と工事現場の隙間に仮設歩行者用通路ができています。
工事用囲いの一部が透明になっていて、中を見ることができます。
ウエストとイーストの間にも歩行者用通路がありますから、「ウエスト」工事現場の北東端から先程いた南西方向を見てみます。↑
↑今度は「ウエスト」の北西端から、さらに北に予定されている交通広場予定地を見ています。
駅からここに来るためには「ウエスト」を潜り抜けなければいけませんが、マンションの下とはいえ、商業施設があり、広い通り抜け通路も確保されるようなので、できてみれば、さほど違和感はないのかもしれません。
奥にある2階建ての仮設のパチンコ店のところまでが予定地です。
↑計画地北西端から振り返ってみると、駅南口にはマルイなどが入っているセレオ国分寺のターミナルビルやマンションなどが立ち並び、北口とは対照的です。
↑「イースト」の方も、計画地西側から見てみると地下工事が進んでいます。
「イースト」は35階建てで、B1F~3F(住友不動産HPによる)、1F~4F(パンフレットによる)が店舗部分、5F~35Fが住宅部分です。
全体像を見てみたいので、高いところから見られるところを探しに行きます。
セレオ国分寺の屋上には出られませんでしたが、9Fレストランフロアの北側にアウトドアガーデンというのがあり、そこから見ることができました。
↑手前が「ウエスト」の工事現場、奥が交通広場予定地です。
平成2年には市街地再開発の都市計画決定がなされましたが、商業市況の低迷や地価の急落などにより、未着手のまま17年以上が経過し、ようやく平成20年に駅前広場の位置変更による都市計画変更を経て、平成21年に事業計画の決定告示がされました。
しかし、平成20年9月のリーマンショックでこの計画では再開発事業の成立が困難な状況となりました。
平成24年にさらに、都市計画と事業計画を変更し、ようやく平成25年に公募により住友不動産が特定建築者に選定され、事業がスタートしました。
↑左手前が「ウエスト」で、歩行者用通路の向こうが「イースト」の工事現場です。
↑国分寺市役所の国分寺駅北口再開発のページにあった北側からの鳥瞰図ですが、手前に交通広場があるので、まるでこちら側に駅があるように勘違いしてしまいますが、逆です。
南側からの鳥瞰図はこんな感じで、交通広場は向こう側になります。
やはり、駅直結、徒歩1分という方がマンションとしての価値は上がるのでしょう。
平成30年(2018年)に竣工予定とのことです。
これができると、街の様子は一変することでしょう。
また、見に来たいと思います。
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