柳瀬川の支流である東村山市、東大和市を流れる前川の源泉を探しに行く
2か月ほど前には、都県境の柳瀬川支流の「北川」の源泉をたどって、多摩湖近くの宅部池に行きました。
今回は、同じく柳瀬川支流の「前川」の源泉探しに、久しぶりに自転車で出かけます。
西武新宿線すぐ脇の北川と柳瀬川の合流地点である二瀬橋から数百m上流で、前川と北川は合流しています。
↑この前は右の「北川」に沿っていきましたが、今回は左の「前川」です。
標高は60mほどです。
この辺りは住宅街であり、また久米川古戦場跡のすぐ近くでもあります。
↑徳蔵寺橋の向こうに見えるのが、徳蔵寺ですが、国重要文化財に指定されている「元弘の板碑」があるところです。
今回は立ち寄りませんでしたが、徳蔵寺板碑保存館があり、その他にも数多くの板碑が展示されているようです。
川沿いの道も途切れがちで、西武西武園線も川から少し離れた踏切で横断します。
↑水流に段差があり、周囲は木の生い茂った涼しげな風景です。
やがて、弁天橋という名の不思議な橋があります。
川の上流は南西方向ですが、この西には弁天池公園があり、その名の通りに小さな池がありますから、この水も前川に流れ込んでいるのでしょうか。
東村山駅の近くを通り、シチズンの東村山総合グランドがある辺りからは、前川に沿って道があります。
しばらく進むと、高架の西武多摩湖線の武蔵大和駅の近くから、川は道路下に入ってしまいます。
この駅の向こう側は東大和市になります。
ここでは交差点改良工事が進められており、自動車の流れは少し変更されるようです
工事前は橋の向こうは開渠となっており、水の流れが見えていたはずですが、道路工事とともに暗渠化されてしまいました。
多摩湖自転車道を走っていると、鉄道をトンネルでくぐり、ここらの交差点を渡ると、平坦な道から急に坂道になるところです。
200mほどの暗渠から顔をだした前川は、すっかり水量が少なくなっています。
どうしてなのでしょうか。
合流してくる流れを探したのですが、北の方向から細い水路があったくらいでした。
北西にある狭山公園一帯の地下水は、宅部池などから北川に流れるだけでなく、こちらの前川にも排水管などを通ってで流れ込んでいるのでしょう。
ちなみに、東村山市の下水道は雨水と汚水の分流式です。
↑この先も、川に沿った道はなく、いつのまにか川が2本に分かれており、さらに住宅街の中の道路下に入って行ってしまいました。
↑もう1本の方も道路下に入って行ってしまいます。
ここらの標高は90mほどです。
これでは前川の源泉がどこだかわかりません。
少し上流方向の西に向けて行ってみます。
↑するといかにも、川の源泉がありそうな怪しい小山があります。
入口を見てみると、都立東大和公園とありますが、自転車では入っていけそうもありません。
都立公園といえば、多摩湖周辺の狭山公園や西武園周辺の八国山緑地のように、人が多かったり有名だったりするところが多いのですが、ここは初めて知りましたし、人もほとんどいません。
ただし、公園の案内板を見ると、中は雑木林のようですが、「源流の森」という気になる名前もあります。
↑また、さらに西に行くと、市立二ツ池公園というのもあります。
行ってみると、確かに池があり、案内板には「池は前川の源流部になっており、昭和30年台前半までは「狭山田んぼ」の用水でした」とありました。
ここは標高100mほどですが、ゴールかな。
しかし、東大和公園の方にも正門のすぐ先に面白いものがあります。
「ときどき池」という名で、言葉どおり時々池になるのでしょう。
この日は水はありませんでした。
もう一つ気になる「源流の森」も見たいのですが、ちょっと何か食べたいのに、近くに店やコンビニはないようなので、公園の周囲を西から大きく迂回して、ようやくスーパーを見つけました。
食料調達し、今度は南側から公園に入ろうとします。
都道から「幼稚園口」という公園入口まで、ほんの170mほどの距離ですが、標高97mから一気に117mまで20mもの高さを上がるので、自転車ではきつくて登れませんでした。
↑東大和公園は里山そのものといった感じで、「源流の森」も見ての通りです。
前川の源泉は、ここに降った雨が地下水となって流れ込んでいるのでしょう。
走行距離は24.2kmでした。
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