日本最高階数となるタワーマンション現場を見に行く
1968年(昭和43年)に高さ156m、36階建て、初めての超高層ビルである霞が関ビルが建ってから、浜松町に40階建ての世界貿易センタービル、新宿に47階建ての京王プラザホテルというように、毎年のように新しい超高層ビルが建ち、その展望台に連れて行ってもらうのが楽しみでした。
1974年(昭和49年)、当時住んでいた豊島区の近所に、18階建てRC造の椎名町アパート(鹿島建設の社宅)が建った時は、こんなに高いところに住む人がいるのかと驚いたのを覚えています。
今回は、西新宿に日本最高階数の60階建てのタワーマンションが建つというので、行ってみました。
1998年(平成10年)に川口市に高さ185m、55階建てのエルザタワー55が建った時は、買ってそこに住もうかと考えたほどでした。
今ではそこらじゅうにあるタワーマンションですが、これが竣工予定の2017年まで20年近く経つのに、5階分しか高くなっていないのは予想外です。
西新宿と言えば、淀橋浄水場跡地の都庁などの超高層ビル群ですが、そこから北西方面に再開発と超高層化の流れは波及してきています。
この建設場所は、十二社通りと神田川に挟まれたところで、再開発される敷地の南東の角から西を見ると、500mほど先に中野坂上駅前のオフィスビルが見渡せます。
工事現場をのぞいてみると、まだ地下部分の工事中でした。
看板では最高階数を宣伝文句にしており、高さではないことに不自然さを感じましたが、この「ザ・パークハウス西新宿タワー60」の高さは208.97mとのことです。
調べてみると、大阪市に2009年竣工した「The Kitahama(北浜タワー)」の高さが209.35mということで、わずかに及ばなかったようです。
それでも、都内最高の高さは宣伝材料になります。
ゲートから工事現場をのぞいてみると、まだ地下の基礎工事中です。
↑再開発地区の南西の角から北を見ていますが、普通の路地で、周辺は低層の住宅街であることがわかります。
300mほど先の青梅街道沿いに中層のビルが立ち並んでいる位です。
それが、東の方角を見ると、景色は一変します。
まさに、超高層ビル、タワーマンション群が壁のように立ち並んでいます。
それにしても、この現場の南側や西側への影響が気になりましたが、やはり配慮されているようでした。
新宿区HPにあるイメージパース等によると、西側、南側部分は公園にする計画です。
ところで、高さの話ですが、わずか40cm高くして日本一の高さと言えるのなら、そのように設計すればいいのにと思ってしまいました。
近隣住民への配慮なのでしょうか、それともそんな無駄な競争しても仕方ないと感じているからでしょうか。
まあ、北浜タワーは54階建てなので、階数で勝てばいいと考えたのでしょう。
ところで、現在はタワーマンションで高さ2位の「パークシティ武蔵小杉・ミッドスカイタワー」は高さ203.45mで、59階建てです。
階数日本一も厳しい戦いですねえ。
↑イメージパースの左下は神田川ですが、その川沿いの敷地北側の隣接地は東京電力の変電所です。
この東京電力との間には道路がなく、東側に行くためには大きく、神田川沿いを北に青梅街道まで迂回しなければいけません。
約1.5haの再開発をするのですから、この間には道路ができるようです(厳密にいうと、この変電所の隣には4階建ての業務施設が建ち、その間には道路はありません)。
北東側の敷地境界には大変狭い、自動車の通れない道があります。
水路を埋め立てたのでしょうか。
その横には、なぜか小さな児童遊園があります。
↑この向こう側が再開発地区になります。
こうして辺りも含めて見てまわりましたが、60階建てという非常に高い建物が建ち、北側や西側などの地区がどうなるのかも気になるところです。
調べてみると、周辺にも再開発の計画があるようですので、そちらも後日ご紹介したいと思います。
今回の地区は「西新宿五丁目中央北地区第一種市街地再開発事業」として開発が行われています。
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