国立国会図書館に行ってみると中はやはり広い?
日本で唯一の国立図書館である国立国会図書館に行きました。
昭和23年(1948年)には迎賓館(旧赤坂離宮)に設置されていたといいますから、その頃に行ってみたかったものです。
現在の場所はやはり国会議事堂のすぐ北側で、永田町駅のすぐ前です。
昭和28年(1953年)に官報公示によりコンペが行われ、設計は前川國男設計事務所(前川氏は入っていないようです)で、昭和36年(1961年)と昭和43年(1968年)に作られた建物です。
地上6階、地下1階建てとなっています。
国立国会図書館法によると、設立目的として、国会議員の職務の遂行に資するとともに、行政及び司法の各部門に対し、更に日本国民に対し、図書館奉仕を提供することとされています。
ですから、18歳以上であれば一般の人も利用可能です。
土曜日には開館しているので来ましたが、かなり多くの入館者がいました。
↑ここは高低差のある土地なので、国会議事堂側の南側入り口(通常利用できません)から見ると4階建てです。
法により、国内で発行されたすべての出版物は国立国会図書館への納本が義務付けられています。
退館時にはカードに本を返した記録があるかの確認がされていました。
この時代ですからさらに厳しくなっていることでしょう。
一般用の入り口は東側にあります。(ところで、こちらから見ると、5階建てに見えます)
平成24年からデジタル情報のさらなる活用等のため、新たな登録利用者制度となっており、未登録の人は本館ではなく、新館から入場します。
↓左が本館、右が新館入り口
地下の深さに驚かされますが、本館新館の総床面積14万8000㎡で、うち書庫が53%を占め、総収蔵能力は約1200万冊だそうです。
ここで本人確認書類を示して利用者登録すると、登録利用者カードが発行され、IDやパスワードも設定されます。
B5サイズ以上のかばん、紙袋は持ち込み禁止なので、ロッカーに預けて、必要なものは備え付けの透明のビニール袋に入れ、いよいよ入館します。
この図書館は開架式でなく、閉架式なので、通常の図書館で想像するような本棚は利用者の見えるところにはありません。
そこは以前と同じですが、全く違うのはパソコン(利用者端末)が数多く設置されていることです。
カメラも持ち込み禁止だし、館内は資料も含めて撮影禁止なので、残念ながら建物内の写真はありません。
本館と新館の間の中庭に出ることができますが、暑いので外にいる人はいませんでした。
やはりたくさんの利用者端末が設置されていて、そこに発行された登録利用者カードとパスワードを使い、必要な図書を検索し資料請求すれば、書庫から取り出してもらったものをカウンターで受け取れます。
資料の閲覧室もいくつかありますし、デジタル資料を端末で見ている人もいます。
本館6階には食堂もありますし、喫茶室も本館3階と新館1階にあります。
また、食堂の横にはけっこう広い売店もあり、弁当やサンドイッチも売っていますし、食堂と新館1階の喫茶室では持参した弁当も含めて食べられるコーナーがあります。
なぜか本館3階の喫茶室はこの日は閉まってました。
もちろん、中庭以外でも、本館と新館は2階でつながっています。
ところで、いくつかある専門室には本棚もあり、直接見ることができます。
本館4階にある地図室には最近の住宅地図やブルーマップは室内に開架されています。
昭和40年代の住宅地図は室内の利用者端末で請求し、最新のものと見比べてみると、意外な発見もあり、面白いものです。
いろいろ見て回ると、1日楽しめます。(もちろん遊びに来るところではありません…)
閲覧室はパソコン利用可能な部屋と、電卓や電子辞書も含めて利用できない静かな閲覧室に分かれているのも、やはりすごいところです。
ただ、本館1階と新館1階2階以外には入れるところは意外と少なく、やはり閉架の書庫の多い建物であることが感じられます。
建物を出ると、すぐ目の前は国会議事堂の参議院側になります。
あまりこの辺りには来る機会もありませんから、暑いですがもう少しぶらっと見てまわることにします。
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