旧近衛師団司令部庁舎と日本国憲法の原本を見に
2週間ほど前ですが、旧近衛師団司令部庁舎を見に行きました。
近衛師団は、天皇と皇居を警衛するための旧日本帝国陸軍の師団の一つです。
皇居北の丸に1910年(明治43年)に建てられたこの建物は、国指定重要文化財となっています。
ゴシック様式の2階建て煉瓦造りの建物です。
現在は、東京国立近代美術館工芸館として使われています。
工芸品とは何だろうと思いましたが、陶磁、染織、漆工などが展示されています。
入館料は210円ですが、建物内部を見たいので入りました。
部屋は展示室となっていますが、中央の2階につながる階段ホールは昔ながらのいい雰囲気です。
この工芸館はいわば別館なので、同じ北の丸公園内にある本館(東京国立近代美術館)のほうにも行きました。
こちらは、1969年(昭和44年)に建築されたもので、絵画、彫刻などが展示されています。入館料は430円です。
この4階には「眺めのよい部屋」と名付けられたところがあり、皇居東御苑が一望できます。
↑南東方向の大手町付近を見てみると、高層ビルだらけになっています。
鉄塔が上にある東京消防庁ビル(左手)が小さく見えます。
この二つの美術館の建物の間には、国立公文書館があります。
土日祝日は休館なのですが、4月19日から5月11日まで春の特別展を開催しているので、休日でも入場できました。
しかも、入場無料です。
特別展示という位置づけで、1946年(昭和21年)のものですが、日本国憲法の原本がありました。
SMA AWARDS(日本エスエムエー大賞)が行われるようで、氣志團のかっこうをした人が何人もいました。
この日本武道館は、1964年(昭和39年)に工事期間わずか12か月で造られ、東京オリンピック柔道会場として使用されました。
屋根の上の擬宝珠(ぎぼし)は高さ3.35m、台座だけでも1.8mあります。
人の流れに逆らって、九段下駅に向かうと、田安門を通ります。
1636年(寛永13年)に建てられた江戸城の門で、国指定重要文化財です。このお堀の外には、九段会館があります。
東日本大震災での不幸な天井崩落事故から閉鎖されています。
軍人会館として1934年(昭和9年)に建てられた帝冠様式の建物です。
北の丸公園の建物めぐりをしてきましたが、ついでに美術館めぐりもすることとなりました。これまで縁のなかった美術ですが、こうして見てみると建物とともにいいものです。
私も年をとったのでしょうか。
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