陸上自衛隊の2014年「降下訓練始め」と「戦車だって洗車してほしい」
平成26年の陸上自衛隊 第1空挺団による「降下訓練始め」が、習志野演習場で1月12日に行われたので見に行きました。
落下傘による降下の訓練を年の初めに行うのですが、防衛大臣も列席して、毎年大々的に行っているようです。
ちょっと違うとは思いますが、各地で消防が毎年出初式を行うのとイメージは同じなのかもしれません。
習志野演習場は駅から遠いので、自転車輪行も考えましたが、盗難の心配もあるので、電車と徒歩で行きました。
東葉高速鉄道の新習志野駅から2kmほど歩いて演習場の入口に着きましたが、敷地内は広いようで、入口から会場までシャトルバスが運行しています。
↑ご覧のように長蛇の列なので、さらに歩くことにしました。
バスのほか、高機動車も移動に使用されていましたので、少しうらやましいですが、立川航空祭で乗りましたから、ひたすら歩きます。
途中には、訓練で使うためでしょうか、草で覆って目立たなくした10式戦車、74式戦車、03式中距離地対空誘導弾(中SAM)発射装置の搭載車などが見えました。
土手のように少し高台になった見学場所まで、演習場入口からさらに2km歩き、結局4km歩くこととなりました。
10時半に到着しましたが、既に前の方は何重にも人の列ができており、前というか下は見えず、空しか見えません。
訓練を安全に行えるかどうかの試験降下が行われた後、まず、11時過ぎに第1空挺団幹部による、CH-47J(チヌーク)からの降下が行われました。
空挺団長も自ら落下傘による降下をするのには驚きました。陸将補ですよ。
そして、それを空から見ていたという小野寺防衛大臣、統合幕僚長、陸上幕僚長などが同じくチヌークに乗って会場にやってきました。
3機別々に搭乗しており無駄なようにも思いましたが、危機管理を考えれば当然のことなのでしょう。
11時半から降下訓練が始まります。
航空自衛隊のC-1輸送機から次々に隊員が下りてきます。
高度340mという高さを時速210kmで飛んでいる機体から飛び出しているので、わかりやすく言えば、東京タワーと同じ高さから、新幹線の速度で飛ぶ飛行機から降下を行っているのだそうです。
同様にC-1が3機続き、C-130輸送機からも降下が行われます。
当然のように、繰り返されますが、日々大変な訓練をしているのでしょう。
そして、次に第二部は、この演習場を島に見立てて、敵部隊に占拠された島を奪還するとの想定で行われる訓練です。
第1空挺団の高い作戦遂行能力を見られるとのことです。
まず、LR-2偵察機などが敵の状況を偵察したのち、チヌークから空挺団が降下します。
なんと、高度1400mとのことで、今度は見えないほど上空です。
通常のスカイダイビングの2倍の大きさの落下傘を使用しており、ここ習志野から東京駅までの距離が飛べるそうです。
さらに、C-1やC-130からも降下し、部隊が地上に降り、奪還作戦が開始されます。
ドンとかバンとか勢いのいい火薬の音は聞こえますが、朝から並んでいい場所を確保していないので、地上の様子はよく見えません。
なんとか、手を伸ばして撮ってみました。
空中の見えるところで、私が最近好きなヘリコプター達も大活躍します。
OH-6D(オスカー、フライングエッグ)やOH-1(オメガ、ニンジャ)が観察(偵察)で飛び回ります。
UH-1J(ハンター、ヒューイ)やCH-47J(チヌーク)によるヘリボン作戦も展開されたりしています。
対戦車ヘリは攻撃後、反撃されずにすぐ離脱するため、AH-1S(コブラ)がこんなになって飛んできたり、
AH-64D(アパッチ・ロングボウ)もこんなになって飛んでいます。
そして、さらに攻撃し、
島は無事、12時10分頃、奪還できたようです。
おわりに、陸上自衛隊ヘリの紹介がありました。
立川駐屯地からオスカー、ハンター、オメガです。
実はこのヘリは自宅近くの上空で朝の8時過ぎにも見かけました。
立川から習志野に向かう途中でしょう、ハンター5機とオメガ1機が編隊飛行で飛んでいき、少し遅れてオスカー1機が飛んでいきました。
ここで再び見るのも不思議なものです。
帰りには乗せてもらいたい位です。
続いて、霞ヶ浦駐屯地航空学校からアパッチロングボウ、木更津駐屯地第4対戦車ヘリコプター隊からコブラです。
木更津駐屯地第1ヘリコプター団からはチヌークです。
この日は隊員353名、航空自衛隊から4機、陸上自衛隊14機、戦車・装甲車等7機、火砲・ミサイル等5機が訓練に参加しました。
そして、締めは小野寺防衛大臣から第1空挺団への訓示です。
訓練が終了し、前の方の人がいなくなって、見てみると大砲なども使用されたのがわかります。
午後には、訓練の行われた下に下りることができて、戦車やヘリコプターなどが展示され間近に見られるとのことなので、見てみることにします。
まだ閉鎖されている会場が開くまでの間、屋台など見ながらふらふらしていたら、早くも後片付けが始まっていました。
74式戦車をきれいにしています。
やはり、自動車と同じように洗車するんですね。
戦車だって洗車してほしいんです。
やはり、高圧洗浄機を使っているようです。
帰る間際には、10式戦車も洗車していました。
やっぱり、最新式戦車も洗車してほしいんです。(しつこい?)
これらの戦車やヘリコプターを間近でじっくり見た報告は、また後日。
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