国立歴史民俗博物館と佐倉城址
一度行ってみたいと前から思っていたところがありました。
JR山手線の日暮里駅から、スカイライナーではない通勤型特急電車で約50分、京成佐倉駅に着きました。
駅近くの観光案内所で聞いてみると、ここから徒歩では約15分。500円のレンタサイクルもあるけれど、坂の上にあるため、あまりお勧めではないようです。
自転車は夕方4時までに返却しなければならないため、徒歩でスタートしました。
10分ほどで国立歴史民俗博物館の敷地入口に着きましたが、確かにここから上り坂です。
5分ほどでいよいよ玄関です。
アプローチだけでも、かなり大きい建物のように思われます。
ここは昭和58年に開館した、日本の歴史と文化について総合的に研究・展示する博物館で、佐倉城址の一部の約13万㎡の敷地に、延べ床面積3.5万㎡の規模で建てられたものです。
↑照明の光が写りこんで見難いですが、建物の模型です。ここに第1展示室から第6展示室まであります。
すべて見て回ると、移動距離は4kmとのことです。
入場料は大人420円ですが、原始・古代の第1展示室だけでも十分楽しめます。
↑箸墓古墳の模型は、現在と当時の様子がわかるようになっています。
撮影は一部禁止のところもありますが、それ以外ではフラッシュや三脚を使用しなければ可とのことです。
ただし、時々、なぜこれが撮影禁止なのか不思議なものもありました。(おそらく借り物だからなのでしょうか)
↓銅鐸のレプリカは鳴らすこともこともできます。(意外と大きな音がしてびっくりです)
第2は中世、第3は近世、第4は民俗、第5は近代、第6は現代と展示室は続きますが、途中で休憩としてレストランで昼食をとりました。
山菜かき揚げあんかけ蕎麦(黒米おむすび付)800円を食べていると、外では大雨が降っているようです。
晴れてあんなに暑かったのに、大気の状態は不安定のようです。
中庭もあり、涼しい日にはここでのんびりするのもいいでしょう。
第6展示室の後、最後に展示解説ビデオをまとめて、座って見ることのできるビデオボックスがあります。これをじっくり見たら時間が足りません。
そして、入館者用図書室もありました。
この図書室も、ミュージアムショップも当然のことながら、歴史関係の書籍が多くあります。
さらに、企画展示を行っていれば、別料金の企画展示室もありますが、今回は入りませんでした。
一部はざーと見て回り、3時間ほどで外に出ました。次に佐倉城址を見てみます。
佐倉城は、江戸時代の初めに土井利勝によって築かれ、幕末には老中堀田正睦も出ましたが、明治時代からは陸軍の連隊がおかれていました。
公園内に本丸跡があります。
↓右奥に天守があったようです。
天守台に上ってみます。
石を用いない土塁と空堀と水掘で守られた土造の近世所郭でした。
↑土塁
↓空堀
姥ヶ池に下りていく坂道の切り通しは、雨に濡れていい感じです。
再び、博物館前に戻りました。当日中は再入館できるようですが、また雲行きが怪しくなってきたので帰ることとします。
城跡公園から外に出るところにも、土塁と堀がありますが、目の前には萱葺屋根の民家があります。
ここ佐倉は、また来てみたい街です。
ただし、佐倉城址という絶好の立地場所があったからだとはいえ、この国立歴史民俗博物館は、もう少し東京に近いところにあれば良いのに…と思ってしまいます。
ここから2時間以上かけて家に帰りました。
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