見沼通船掘と緑のヘルシーロード
自転車で出かけるにしても、35℃の気温の中では涼しそうな川沿いの道がいいかと思い、電車輪行でJR武蔵野線東浦和駅まで来ました。
この駅の近くには、国指定史跡の見沼通船掘があります。
江戸時代中頃に造られた閘門式運河の遺構です。
江戸幕府は、享保13年に灌漑用水路として見沼代用水を開削し、その3年後にその東縁用水と西縁用水と中央を流れる芝川を結んでつくられたのが、見沼通船掘です。
東西二つに分かれていますが、東縁側は長さ約390mで、用水と芝川の3mの高低差があるため、閘門で水位差を調整して船を通しました。
↑一の関
↓二の関
↓これは二の関ですが、ここに板を入れて水の流れを塞いで、水位差を調整したということです。
8月21日には、閘門開閉実演(さいたま市HP)が行われるそうです。
知っていれば、実演の行われる日に来たかったものです。
この先、見沼代用水東縁に沿って、緑のヘルシーロードが整備されているので、そこを走っていきます。
緑のヘルシーロードは、見沼代用水の改修によって生み出された土地や管理通路を利用して整備された自転車歩行者道です。
埼玉県HPによると、灌漑用水沿いのためか農林部の所管で、行田市の利根大堰から56.5kmの延長だそうです。
名前から涼しそうな道を想像していましたが、ちょっと違いました。
案内看板は充実しており、右岸から左岸、さらに右岸へと何度も誘導されます。
これは自動車と分離するためのようですが、全体的には車通りは少ないので、片方に決めたら、そこを走り続ける方が早いし、楽なようです。
走っていると、所々に涼しいところはありました。
ただし、ここはインターロッキング舗装のため、少し走りづらいです。
また、涼しいところは気持ちいいのでスピードも出がちなので、あっという間に通り過ぎてしまい、すぐにまた日なたの暑いところに出てしまいます。
ここは政令指定都市のさいたま市内かと、不思議になるような風景が続きます。
見沼田んぼは、見事です。
そんなに都会に住んでいないんだからよく見る光景だろ、と思う方もいるでしょうが、私が普段自転車で走る範囲では、畑ばかりで水田はありません。
土の水はけの関係でしょうか、近くには田無という地名もあるくらいですから…
近所は畑ばかりです。
ということで、この風景には見とれてしまいました。
再び走ると、東武野田線を超える手前くらいから、景色は住宅街となります。
線路を渡るところで、緑のヘルシーロードは、一般道で西に大きく迂回しますが(案内看板はあります)、そろそろ不安になったころに、再び用水沿いにでます。
この道というか用水路は、かなり曲がりくねりながら通っていますので、気分的には直進に比べて、かなりの遠回り感があります。
やがて、東北本線(宇都宮線)の踏切です。東大宮と蓮田の間です。
鉄道写真でヒガハスって聞いたことがありますが、この辺りでしょうか。
この少し先に、見沼代用水路東縁と西縁に分水する地点があります。
また、ここで用水路と綾瀬川が交差しており、以前は懸渡井となっていたそうです。
つまり、用水路は木製の水道橋として、綾瀬川を渡っていました。
金属製のレリーフがありました。
現在は、伏越という、逆サイフォンの原理を利用して、綾瀬川の下を潜る形式になっています。
↑用水路上流から下流側を見ており、横に流れているのが綾瀬川。
この先、上流に向かうと、再び住宅街となり、親水公園なども整備されています。
行田市まで行きたいところですが、暑さのせいにして、県道3号線蓮田橋の地点で、緑のヘルシーロードの旅は中断です。
行田は以前にも行きましたが、再び行きたい街ですし、利根大堰も見てみたいところです。
※ 前回の行田市への旅の記録は、こちら
蓮田市立図書館に立ち寄ろうかと行ってみましたが、休館日でした。
水は持っていましたが、走行途中冷たいものがほしくて、コンビニがあれば立ち寄りたかったんのですが、あいにく見つからなかったため、駅近くのコンビニで食べた「ガリガリ君梨」がとてもおいしかったです。
しかも、ここには涼しいイートインコーナーがあり、なお幸せでした。
JR蓮田駅からは、電車輪行で帰りましたが、二度の乗り換えはきつかったです。
この日の走行距離は35.35km、平均時速18.03km、消費カロリー829kcalでした。
ブログランキングに参加して、交流を広げていきたいと思っています。
いずれかポチッとお願いします。
« 国立歴史民俗博物館と佐倉城址 | トップページ | おとめ山公園と落合崖線 »
「輪行」カテゴリの記事
- DAHONの折りたたみ自転車は2ラインで販売されている上に、16インチと20インチが悩ましい(2017.01.29)
- 見沼通船掘と緑のヘルシーロード(2013.08.18)
- 毎月180km走っていますって言われると、どう思いますか(2013.04.06)
- 湘南海岸を大磯から茅ヶ崎、そして江の島まで(2013.02.23)
- ロマンスカー輪行で小田原城へ、そして箱根駅伝コースで大磯へ(2013.02.17)
「51埼玉県」カテゴリの記事
- まだ海辺だった頃に榛名様が上陸したという御船山と榛名神社のある富士見市勝瀬(2021.01.03)
- 熾烈な商圏争いのイオンタウンふじみ野と閉店したイトーヨーカドー上福岡東店跡地(2020.12.20)
- かつてあった高麗郡と平成の天皇皇后も参拝したという高麗神社(2020.12.13)
- 所沢の浦所バイパス沿いの日比田調整池とそこにある場違いなほど立派なトラス橋梁(2020.12.06)
- 大宮からの新幹線沿いに走っている新交通とその終着駅内宿と元終着駅羽貫(2020.11.22)
コメント