富士見池と石神井川改修と下野谷遺跡公園
富士山、世界文化遺産登録おめでとう企画第2弾です。
練馬区の武蔵関公園には「富士見池」があります。
かつては湧水も豊富で、石神井川の源泉のひとつであったようです。
今では湧水はなくなり、すぐ横を流れる石神井川の調整池となっています。
↑川の水量が多くなると、左奥から池に流入する仕組みです。
↓池側から見ると、水量の少ない今は、川からの水は入ってきていません。
調べてみたら、洪水時の調整池の機能だけでなく、石神井川からあえて導水までしているそうです。(環境省HP)
残念ながら、石神井川の洪水対策のため、護岸工事をし河床を掘り下げることによって、富士見池の底よりも低くなり、湧水も川に流れ込んでしまうようになったみたいです。
となれば、川から池への導水はやるべきでしょう。
先程の石神井川から流入口すぐ近くの、池の中にある「芦の島」には野鳥がいるようで、観察している人が数多くいました。
ところで、なぜ富士見池という名がついたのか不思議です。
東京にも、かつては富士山が見えた(今はビルなどができて見えない)という富士見坂は多数存在していますが、この池のまわりは高台に囲まれています。
昔から富士山は見えなかったのではないでしょうか。
池から上流側、つまり富士山のある西や南西側を見ても、やはり高台です。
ここから上流は西東京市ですが、ご覧のように河川改修工事により川幅も広くなっているし、立派な河川管理用通路としての歩行者自転車道もあります。
見かけは完成しているように見えますが、所々で通行止めとなっており、ぐるっと遠回りをしないと上流に進めません。
こうして進んでいく中、気になる看板を見つけました。
早稲田大学のラグビー練習場の川を挟んだ南側です。
階段の上には「下野谷遺跡公園」があると書かれています。
ここには、縄文時代中期(約5000~4000年前)の、住居が輪のように広場を囲むムラ(環状集落)がいくつもあったようで、その規模は関東地方でも屈指のものです。
公園として整備されたようです。
竪穴式住居の復元模型もあります。
前に行った東久留米市の遺跡もありましたが、意外と身近なところでかなり昔から人々が生活していたとは驚きです。
※東久留米の遺跡の旅の記録は、こちら
さて、石神井川沿いの道ですが、相変わらず直進できないので遠回りしながら進むと、数週間前に行った調布保谷線の西東京東伏見トンネルの南側入口のところに着きます。
ここから上流はまだ工事前のようで、また狭い川幅に戻ります。
この先も上流に向かいましたが、田無駅付近でも同じように狭い川幅です。
それにしても水がありません。
7月6日関東甲信は、平年より15日早く、梅雨明けしたとみられると気象庁から発表がありました。
水源地では雨が降っていてくれて、水不足にならないことを祈ります。
この日の走行距離は27.60km、平均時速16.95km、消費カロリー749kcalでした。
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東伏見の伏見が音が濁音になって
富士見となったのだとおもいます。
伏見は、水があるところなのでそうゆう名になったのでしょう。
富士山は付近では、場所によっては見えないこともないのですが。
投稿: | 2013年9月21日 (土) 15時49分
コメント有難うございます。
「ふしみ」から「ふじみ」ですか。
言われてみると、あり得る話ですね。
考えつきませんでした。
投稿: すずた | 2013年9月23日 (月) 12時12分