荒幡富士への登山と東の上遺跡
富士山が世界文化遺産に登録されました。
そのお祝いとして、所沢市の富士山に行ってきました。
狭山丘陵にあり、西武園ゴルフ場裏のけっこうな急坂を登っていきます。
すると、浅間神社があり、その横に荒幡富士がありました。
明治時代に旧浅間神社の移築に伴って、富士塚も移転構築することとなり、旧荒幡村の村民総出で、この富士山は造られました。
元の富士塚の数十倍の大きさにしたとのことで、明治17年から32年まで、なんと15年もかかりました。
登っていくと、途中に一合目、五合目などの碑もあります。
頂上に着くと、周辺が見渡せ、南にはゴルフ場の向こうに、西武園遊園地の観覧車やジェットコースターも見えます。
東には新宿の超高層ビル街も見えますし、天気が良ければ、西には本物の富士山も見えるようです。
この荒幡富士の北側は市民の森となっています。
この案内板によると、荒幡富士は関東最大級の富士塚とされています。
最大ではなく、最大級というところがいいですねえ。
ネットでも調べてみましたが、都内であればデータもあるようですが、関東となると、正確な統計などもないようです。
ところで、この市民の森の中は歩いてみると、とてもいい雰囲気です。
以前に行った八国山緑地もそうでしたが、この辺りにはトトロの森といえるような、いい感じの雑木林がいくつも残されています。
ナショナルトラスト運動や地元自治体の協力によるものでしょう。
※ 八国山への旅の記録は、こちら
この近隣の図書館というと、所沢市立図書館吾妻分館があります。
吾妻まちづくりセンターの1階にありますが、さすが、荒幡富士の近くだけあって、屋根上に展望台のようなものがあります。
登れるのでしょうか。
2階から上るための階段はありますが、立ち入り禁止になっていました。
残念です。
ところで、先週ご紹介した東山道武蔵路ですが、北上して、八国山緑地の一部を通っていたそうですし、この所沢市には東の上遺跡もあるので行ってみました。
所沢市立南陵中学校の敷地内にあります。
高低差のある地形のための、道路面よりも高い擁壁の上に、さらに足をつけて高く案内板が設置されているため、普通の人には見えません。
デジカメ画像をアップにして見てみると、グランド部分に雨水対策としての貯留浸透施設を造るため、事前の平成元年に調査したところ、東山道武蔵路と推定される、幅12mの道路の側溝跡などが発掘されたということです。
現在は埋められて、単なるグランドとなっているので、以前の雰囲気も全く残っていませんでした。
まあ、発掘されるたびに、国分寺市のような広い歩道をつくるのは難しいのでしょう。
所沢市は雑木林の保全に力を入れているのですから、ここは中学校として使われているのはやむを得ないのでしょう。
でも、あの案内板の位置は考えるべきです…
この日の走行距離は31.51km、平均時速は18.73km、消費カロリーは814kcalでした。
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