小平での下水道とのふれあい
すっかり暖かくなり、東京地方では桜が開花したとのことですが、家の近所は都内ではありますが、都心よりは気温が低いためか、まだ咲いていません。
梅が満開です。
そして、この建物は小平市上水本町にある「ふれあい下水道館」です。
下水道との「ふれあい」というのも微妙ですが、2階建てのあまり大きな建物でもないし、ちょっと入ってみました。
この建物、建築面積は250㎡と、こういった公共施設としてはかなり狭いのですが、メインは地下に造られているようです。
延床面積は1500㎡以上あるようです。
地下に向かう階段沿いには、工事中に掘り出した土を柱状に正確に復元したものがあります。
このあたりの標高は83mだそうで、そこからマイナス表示されています。
土とともに解説もあり、多摩川は昔はだいぶ北を流れていて、だんだん南下してきており、10万年くらい前にはこの辺りに流れていたこともあったことがわかります。↓
もちろん、地下の各階には展示室があり、下水道やすぐ近くを流れる玉川上水についての展示や解説がされています。
先般、北多摩の分水嶺探しで玉川上水を話題としましたが、
※ このときの旅の記録は、こちら
小平市の下水道は、南に流れて北多摩第一水再生センターで処理され多摩川へ行くものと、北に流れて清瀬水再生センターで処理されて柳瀬川を経由して荒川方面へ行くものに分かれています。↑
やはり玉川上水辺りが境目と思っていましたが、正確には下水道の荒川右岸処理区と北多摩第一号処理区の境界は、ここよりもう少し北のようです。↓
ところで、こうした展示の中で、玉川上水からの分水に関するものがありました。
以前に石神井川の源泉探しをしていくと、川と用水や分水が紛らわしく、結局よくわからなくなってしまいましたが、
※ 石神井川源泉探しの旅の記録は、こちら
やはり現在は実際にも、ごっちゃになっているようです。
↓右端を見ると、石神井川と様々な用水の流れがつながっています。
他にも様々な展示はありますが、さらに階段を下っていくと、マイナス20mあたりの地層では、海の貝の化石がでてきており、この辺りは20万年前は古東京湾で海だったそうです。↓
そしてようやく地下5階に到着です。
このフロアだけ入口のドアが閉まっており、
入るとさらに何重かの扉もあり、体験コーナーがあります。
少し階段を下りて、いよいよ下水道との「ふれあい」です。
ちょっと温度が高いし、湿度も高く感じます。
地下25mのここには、内径4.5mの下水道管をまたぐ形で橋があります。
↑北の方を見てみます。
↓南の方角です。南に向かって流れています。
食事中の方、失礼しました。
写真じゃ色しかわかりませんが、現場は、におい付きです。
ここは小川幹線と言って、小平市管理の公共下水道です。
こうした市の管理による公共下水道は、広域的に都が管理している流域下水道に流されていきます。
先程書いたように、この下水道は多摩川方面の水再生センターに流れていきます。
この施設を2回見て回り、まずは階段で地下5階まで行き、帰りは2階まで階段を登ったらさすがにきつかったので、2回目の上りにはエレベーターに乗りました。
ここは、府中街道沿いで、この道路の下に下水道管はあるようです。
すぐ北側には、玉川上水の九右衛門橋があります。
玉川上水緑道は、自転車通行できないので、押して津田塾大学の辺りを少し東に向かうと、立坑があります。
JR武蔵野線の玉川上水立坑です。
※ 武蔵野線の立坑の旅の記録は、こちら
武蔵野線は地下を走っているので、思いもしないところに立坑があり、びっくりします。そういえば、以前にも住宅街に唐突に立坑がありました。
※ 住宅街の立坑の記録は、こちら
鎌倉橋で玉川上水を離れ、帰路に着きましたが、この日の走行距離19.70km、平均時速は17.92km、消費カロリー540kbalでした。
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