久米川という名の川と空堀と長ーい夕焼け小焼け
暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、暑い暑いと思っていたら、めっきり涼しくなってきました。
雨も降らない、水不足だといっていたら、最近は雨も降りますし、あさってには台風が来そうです。
先週は、空(から)の堀の川という名の空堀川を走ってみました。
東京地方では、川は概ね東京湾に向かって、南や南東方向に流れていますが、この川は北東方向に流れています。
同じ場所の、雨が降らず水の無いとき(4月1日の写真)は下の通りです。
まさに空の堀です。
この川の源泉探しは5月に行きましたので、今回は下流に向かって北東方向へスタートです。
河川改修が行われて川幅も広く、両側には河川管理用通路が自転車歩行者道となっているため、快適に走れます。
こんな川で河川改修工事が必要なのかなと少し疑問にも思いましたが、ゲリラ豪雨の時などにこの川は氾濫してしまうため、やはり工事は必要なようです。
西武池袋線を超え、明治薬科大学(以前の東邦生命グランドと研修所)横も通り過ぎ、清瀬橋付近で、狭山湖から埼玉県所沢を通った柳瀬川が流れこんできます。
ここは最近改修工事が終わったばかりなので、非常にきれいです。
直進する空堀川に横から柳瀬川が合流していますが、工事前は逆で直進するのは柳瀬川で、合流後の川が大きく左へ蛇行していました。
川の流れと位置を少し変えたので、小金井街道の清瀬橋も、川の工事とともに架け替えられました。
川を造る前に橋の工事をしていたため、川のないところにわざわざ橋を造り、その下に川を造って、水流を変えるという、不思議な光景をみました。
以前は、上の写真の右の方に川の流れと橋がありました。
この小金井街道は横断禁止になっているため、橋の下を通るために、水面近くまで降りて、自転車を押して砂利道を通ります。
現在の川の形態では空堀川がメインのようですが、ここから下流の名称は柳瀬川です。
ところで、西武新宿線には久米川駅がありますが、近くには久米川という川はなく、空堀川が流れています。
久米川町という地名は駅からかなり離れたところにあり、先週紹介した「久米川古戦場跡」(下の写真は先週もアップしたものと同じです)も同様に離れていて、以前から不思議でした。
東村山市HPによると、1486年「廻国雑記」に柳瀬川を「くめくめ川」と呼んでいたとの記載があり、これが地名の由来のようです。
さらに、古くは久米氏という豪族が柳瀬川の近くにいたからとの説もありますし、現に所沢市の柳瀬川沿いに久米という地名があります。
結局、昔は川の名称なんて本流支流ごっちゃになっていて、柳瀬川も空堀川も、くめくめ川も、使われていたのかもしれません。
久米川駅近くの空堀川も、くめ川と言われていたのでしょうか。
久米川は昔から鎌倉街道の宿場町として栄えていたそうで、今でも久米川駅周辺にはいくつかのホテルがあります。
さて、柳瀬川をさらに進みますが、合流後の川は都県境となっていますが、地形的に右岸と左岸ではかなりの高低差があり、上の写真のように左岸は高台となっています。
やがて金山緑地公園に差し掛かりますが、この河原ではターフを張り、バーベキューをしている団体がいます。
この辺りの右岸は桜並木となっており、自転車としては走りづらいため、一般道を走ります。
春は美しい風景でしょう。
この並木の終わったところに、清瀬市立下宿図書館があります。
体育館と併設された地域市民センターの2階にあり、あまり広くはありません。
読書室は雑誌コーナーと参考図書コーナーと一緒になっており、24席ほどあります。
ここは、なんとなく学校の図書室を思い出させてくれるようなところです。
先週行った小平市の上宿図書館とこの清瀬市の下宿図書館、地名に何か関係があるのかとも思いましたが、距離的にも10km以上離れており、わかりませんでした。
再び空堀川沿いを走ると、JR武蔵野線の鉄橋をくぐり、関越自動車道の手前辺りで舗装路から砂利道になってしまいます。
以前に通ったことがありますが、スリックタイヤの小径車だと走りづらく、しかもその時は雑草も多かったので、今回は右に迂回します。
途中には清瀬水再生センターがあります。
下水処理場というと、臭いとかのイメージがありますが、水再生センターというと印象が変わるのは不思議なものです。
ここでの処理区域は7884haとのことで、我が家の下水もここで処理してもらっているようです。有難うございます。
ここから北は埼玉県になります。
地図で見たとき、東京都が北側にチョコンと出っ張っているあたりです。
国道254号線川越街道と国道463号線浦和所沢バイパスの英インターを超えたところから、再び柳瀬川沿いの道に戻ります。
ここからも舗装路ではありませんが、細かい砂利なため、走りやすいです。
やがて、東武東上線をくぐりますが、そのすぐ東には柳瀬川駅があります。
この駅名はすぐ横に柳瀬川が通っているので、ストレートです。
この駅は1979年と他の駅に比べると、比較的後に開設されています。
この辺りは川原を含めた川幅も広く、のんびりした風景が続きます。
やがて、川が大きく東へと向きを変え、川幅も逆に狭くなり、景色もかわります。
正面に志木市役所があります。
この市役所を過ぎたところで、北西から流れてくる新河岸川と合流します。
右後ろから柳瀬川、左後ろから新河岸川が奥に向けて流れています。
そして、ここは野鳥を観察できるようになっています。
柳瀬川側から合流地点を見ます。
確かに野鳥が見られます。
この合流地点には旧村山快哉堂という建物がありました。
明治10年に建築されたもので、ここに移築復元された市の指定文化財だそうです。
ここで、近くのスピーカから夕焼け小焼けのメロディが流れてきました。
多くの自治体で防災行政無線を使って、夕方になると子供たちに帰宅を促しています。
ここ志木市のものは「この夕焼け小焼けの音楽が流れている間にお家に帰りましょう」と呼びかけています。
そりゃ無理だろって、心の中で突っ込んでいたら、なかなか終わりません。
結局、3分半にわたって流れ続けました。
これなら、近所で遊んでいる子供はお家に帰れますし、そうでない子もせめて遊ぶのはやめて帰路につくことはできます。
すごい…
雨もポツポツきたし、私も帰ることとします。
武蔵野線で輪行して帰ろうと思いますが、西浦和駅と北朝霞駅どちらが近いのでしょうか。
iPhoneアプリのCyclemeterを使って走行距離などを計測していますが、こういう時、GPSって便利。
北朝霞のほうが近いようなのでそちらに向かいますし、走り始めてからも、方向があっているかや、より近道があるかも確認できます。
おかげで、大雨にもあわず帰れました。
走行距離は25.55km、平均時速19.71km、消費カロリー633kcalでした。
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