東村山、庭先ゃ多摩湖と多摩湖自転車道(後半)
多摩湖を一周してきて、再び村山下貯水池の堤体に戻ってきました。
まず、きれいな形をしていた取水塔を見てみます。
細い鉄橋が架かっていますが、先には進めませんし、近すぎて取水塔がよく見えません。
少し離れると、
ネオルネッサンス様式だそうで、ネットで調べてみると「日本で一番美しい取水塔」だとのことです。
手前にあるのが第一取水塔、奥に見えるのが第二取水塔です。
この貯水池の工事は、大正5年に始まりましたが、関東大震災などで工事が遅れ、ようやく昭和2年に完成したそうです。
この案内板の右の写真を見ると、ダムの堤体の下には住宅街が広がっているのがわかります。
この堤体から湖を見ると、周りに住宅街があるとは思えない景色です。
右奥にある白い屋根が西武ドームです。
所々にベンチもあり、休日ののんびりムードが漂っていていい感じです。
時々、西武園ゆうえんちのジェットコースターからの歓声が聞こえてきます。
ただし、ここも戦時中は爆撃に備えて、玉石とコンクリートによる2.5mの厚さの耐弾層に覆われていたそうです。
そういえば、当時の地図は、敵国に貯水池と知られて攻撃されないように、まるで水面がないかのように修正されていたのを以前、本で見ました。
では、多摩湖を離れ、坂を下って、多摩湖自転車道の続きを走ります。
武蔵大和駅からずっと西武多摩湖線に並行していきます。
途中にある看板ですが、「都立狭山・境緑道」とあります。
前回見た村山上貯水池と下貯水池の境あたりの案内板は「保谷狭山自然公園自転車道」とありました。
「多摩湖自転車道」という表示もたくさんあります。
どうなっているのでしょう。
多摩湖から境浄水場までの水道管の上に整備された道であり、公園でもあるようです。
狭山・境緑道は都立公園としての名称。
道路としては、東京都道253号保谷狭山自然公園自転車道。
この道路の通称名は多摩湖自転車道とのことのようです。
道路名称が二つあるのは、ここだけでなく、例えば、小金井街道は正式には東京都道15号府中清瀬線という名があります。
ところで、この案内板があるのは、
以前にも、通ったことのある、空堀川との交差部で東村山浄水場の横です。
空堀川沿いの自転車道は、西武多摩湖線と多摩湖自転車道をアンダーパスでくぐり抜けています。
つまり、ここは珍しい自転車道どうしの立体交差となっています。
立体交差といえば、
少し先の八坂駅前では、府中街道(東京都道16号立川所沢線)と交差しますが、この信号待ち時間が結構長いです。
そこで自転車道のオーバーパスが作られています。
歩道橋のように見えますが、階段はなく、自転車で走れるように緩やかな?坂道になっています。
なお、この多摩湖自転車道には、起点から100mごとに距離表示のプレートが埋め込まれています。
これを目安に、ジョギングやウォーキングする人などが数多くいて、自転車ではあまりスピードを出して走れません。
道路との交差部も車止めがいくつも設置されていて、自転車でさえも通りづらいです。
のんびりポタリングに適した道です。
萩山駅を過ぎると、西武多摩湖線が国分寺方面に南に向かうのに代わって、西武拝島線が小平駅まで左側を並行して走っています。
この小平駅前では、
この先の交差点から200m位の距離ですが、一般道になってしまいます。
今日はここで多摩湖自転車道を離れました。
小平市立仲町図書館ですが、
ここは小平市最初の図書館として昭和50年に建設されましたが、建て替えのため2月から閉鎖されています。
解体中かと思いましたが、建物はありました。
中は雑誌コーナーやソファもありませんし、
書架も空っぽです。
こうして見てみると、ちょっと寂しい気になりますが、立派な図書館に生まれ変わることを期待しています。
この日の走行距離は30.1km、平均時速は18.7km、高度は最高150m、最低50m位でした。
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コメント
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取水塔、確かに見事ですね。
絵画に出てくる風景のようです。
図書館、モノがなくなると廃墟のようですが、きれいになるのが楽しみですね。
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投稿: tac-phen | 2012年7月 1日 (日) 02時38分
すずたさん、こんばんは!!
「東村山音頭」なつかし~ですね。毎週土曜日夜8時は必ずと言っていいほど「8時だョ・・」を家族そろってみたものです。
志村けんさんは歌がけっこう上手かったので、あの声がよく耳に残っています。
さて、やっぱり首都圏は自転車道にしても、親水公園にしてもきれいに整備されていますね。
あの取水塔は趣があって最高です!!
それと、気になったのはライオンズ×カープですね。
私は広島出身なので、応援に行ってみたくなりました。
横浜や東京ドームにはビジター応援に行ったのですが、首都圏は意外にカープファンが多かったのに驚きました。
ある意味、地元広島より熱いファンが多かったように思います。
投稿: ポタ麿 | 2012年7月 1日 (日) 23時40分
ポタ麿さん、こんばんは。
中学生の頃から何回かも行っている多摩湖と自転車道ですが、
現在のすがたになるまで何回か改修されてきています。
野球については、セパ交流戦、意外と盛り上がっていますよね。
ところで、私はずっと西武沿線に住んでいるので西武ファンです。
広島ファンでしたか…
投稿: すずた | 2012年7月 3日 (火) 20時18分
村山下取水塔は確かに美しいですね。その周辺で撮影し、ブログのトップページに
乗せている方もいらっしゃいますからね。
自転車道含め、道の歴史を感じます。伝え石によって水と文化の歴史を伝え
その道で山と町を結ぶ・・・自然と人の結束は大事ですね。
投稿: araita | 2012年7月 4日 (水) 10時01分
araitaさん、こんばんは。
人工の構造物である水道も、自然の営みである海水の蒸発と
山間部でのその降雨、そして川があるから成り立っていますからね。
自然と人の結束は…確かに、考えさせられます。
投稿: すずた | 2012年7月 4日 (水) 22時18分